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樂美術館

佐川美術館 樂吉左衞門館のご案内

樂直入展 守破離の彼方
2023年3月16日(木)~ 9月18日(月・祝)

新型コロナウィルス 感染拡大防止のためり当面の間、ご入館時に制限や規制を設けております。
また、今後の感染状況や行政からの要請によって、開館内容の変更及び臨時休館する場合もございます。詳細は佐川美術館HPでご確認ください。

桃山時代、茶道の祖・千利休の侘茶の心を汲み、樂家の祖・長次郎が一碗の茶の湯茶碗を生み出したのが、樂焼の始まりです。以来、長次郎を初代とする樂家は450年にわたりその伝統を現在に伝えてきました。

樂家の十五代樂吉左衞門は、2019年に代を譲り樂直入に改名しました。伝統の規範性に根ざした精神とその規範を打ち破り激しい創造性を開示しつつ変貌する直入作品の世界は、まさに「守破離」の精神そのものです。

水面下の非日常に身を委ね、現在もなお、認識すなわち言語を超えようと挑戦しつづけている直入作品の魅力を感じていただければ幸いです。

*守破離 ― 千利休の教えをまとめた『利休道歌』にある「規矩作法守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」から来た言葉。「守」とは、伝統を守り継承する精神。「破」とは、伝統様式を打破し発展させる段階。「離」とは、そこから新しいものを創造すること。しかしながら、大事なことは「本を忘るな」=「基本を忘れてはならない」。


ロンドンAnnely Juda Fine Artでの個展のお知らせ

焼貫白巌石茶碗 銘 暁 2022年制作

Kasimir Malevich | Raku Kichizaemon XV
2022年5月12日(木)〜7月9日(土) <終了しました>

英国・ロンドンAnnely Juda Fine Artにおきまして、この度カシミール・マレーヴィチ(1879-1935)のドローイング20点と十五代樂吉左衞門・直入(1949年生)の茶碗20点(近年の「ホワイトロック」シリーズより)の展覧会を開催いたします。また、本展では初代長次郎(1589年没)が1580年代初頭に制作した黒樂茶碗の名品も1点併せ展示いたします。

本展は、2021年9月から2022年1月まで佐川美術館・樂吉左衞門館にて開催された「十五代樂吉左衞門・直入×マレーヴィチ」展に続くもので、樂直入の作品は英国で初公開となります。


樂直入はマレーヴィチの作品からの影響について次のように書いています。

「***私とマレーヴィッチとの出会いは、2015年に行われた、ロシア、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、およびモスクワ・プーシキン美術館で行われたRaku: The Cosmos In a Tea Bowl展の時である。同展は初代長次郎から16代吉左衞門の樂家各歴代170点あまりを網羅する大規模な展覧会であった。その時、ロシアで私がどうしても見たいと欲するものはただ一つ、Kazimir Malevichの1913年制作「黒の正方形」(トレチャコフ美術館蔵)であった。この黒く一応に塗られた正方形は、思想として私自身の中に根を下ろしてきた***」

□展示風景(写真)
https://www.annelyjudafineart.co.uk/exhibitions/346-kasimir-malevich-raku-kichizaemon-xv-fourth-floor/installation_shots/

□展示風景(動画)
https://vimeo.com/709145593

□展覧会図録(PDF)
https://www.annelyjudafineart.co.uk/usr/library/documents/main/raku-cat.pdf

□ビクトリア&アルバート博物館・名誉研究フェロー、ルパート・フォークナー氏との対談(動画)
https://vimeo.com/714436624

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