水庭に埋設された地下展示室と、水面に浮かぶように建設された茶室で構成されたユニークな美術館。「守破離(しゅはり)※」をコンセプトに十五代樂吉左衞門自身が設計の創案・監修しました。 収蔵作品は主に2000年以降に作陶された焼貫黒樂茶碗や黒樂茶碗、焼貫茶入、焼貫水指など。常に新しい樂吉左衞門の作品をご覧いただけます。 ※千利休の「規矩作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本をわするな」から来た言葉
桃山時代に初代長次郎から始まった樂焼は、約450年にわたりその伝統を継承してきました。樂直入は十五代目吉左衞門で、2019年に代を譲り直入と名を改めてからも、自らの表現を追求し斬新な世界観の作品を発表し続けています。
本展では、千利休が侘茶の理想を追求したことで生まれ、伝統を規範として制作された黒樂茶碗・赤樂茶碗、そして陶芸家である友人たちとの交流の中で生まれた新しい表現方法に挑んだ茶碗を展観します。